『WILL POWER 意志力の科学』(ロイ・バウマイスター、ジョン・ティアニー)
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処理能力が低下すると、あらゆることがうまくできなくなる。自制心が低下すると、自分のコントロールがきかなくなる。 処理能力や自制心は、自分の行動に大きな影響を与えることは明らかで、だからトンネリングを引き起こす「欠乏」は防ぐ必要があるし、欠乏に対処するすべを持っておく必要がある。
加えて、そもそもの処理能力や自制心の扱いに長けることも、より良く過ごしていくにはとても有効な一手となり得るのは想像に難くない。
ズバリ、それについて書かれているのが、本書『WILL POWER 意志力の科学』ということになる。 目次
はじめに 幸せと成功の鍵
第1章 意志力とは何だろう?
第2章 意志力のもとになるエネルギーを高める
第3章 計画を立てるだけで効果あり
第4章 決定疲れ
第5章 自分を数値で知れば、行動が変わる
第6章 意志力はこうして鍛える
第7章 探検家に秘訣を学ぶ
第8章 特別な力
第9章 能力を伸ばすのは、自尊心より自制心
第10章 ダイエットせずに減量を成功させる
結論 守りよりも、攻めの戦略を
腕の筋トレばかり集中的に、必要以上にすると、腕が上がらなくなる。自分のものである自分の体を、自分の思い通りにうごかせなくなる。
p9.そして意志力は筋肉と同じように、使いすぎると疲労するが、時間をかけて訓練すれば強化できることが判明した。
意志力も筋肉と同じ側面を持っており、使いすぎると疲労で思い通りにいかなくなる。自制心はきかなくなり、自分自身が、自分のコントロール下から離れていってしまう。
自分が何かしらの行動をとるならば、そこには必ず意志力が使われる。「欠乏」からくるトンネリングは、この意志力を消費させるがために処理能力を奪い、自制心を損なわせるのではないか。
ならば、まずは欠乏を防ぐこと。と同時に、意志力の上手な使い方を学ぶこと。
この2点が、自己コントロールを高め、行動していくキーとなるのではないか。
もちろん、いくら意志力について知ったとしても、自分を完璧にコントロールし、思い通りに行動するなんてことはできない。
でも、自分にできることを少しでも増やし、日々をちょっと豊かに、「あっ、まぁまぁいい感じにいろいろとこなしていけてるやん」と思える程度に気分良く過ごすためには、大きな力となってくれることを期待することはできるだろう。